階段昇降機「タスカル」の宇都宮ショールームが4月29日オープン
いすに座らせたまま高齢者の安全な階段の昇り降りをサポートし、介護者の負担を軽減する階段昇降機や段差解消機で国内シェア30%以上を占める「タスカル」シリーズは4月29日、宇都宮市に新たなショールームをオープンする。
タスカルショールーム宇都宮
屋外用の階段昇降機を日本で最初に開発するなど、市場のパイオニアとして「タスカル」シリーズを手掛けるのは栃木県さくら市に本社を構えるシンテックス株式会社。医療機器などの機械板金部品を一貫体制で製造してきた同社が、50年以上培うモノづくりの実績とノウハウを福祉機器に展開すべく、自社ブランドとして「タスカル」シリーズの開発・販売に取り組んできた。
「使う前は『怖い』と思っている方もいらっしゃいます。階段昇降機への理解と認知を高めるとともに、カタログだけではなく車と同じように実際に試乗し、利便性や快適さに納得した上で商品を選べる環境が必要だと考えています」(八木澤恭子社長)
海外製の商品が大半を占めていた市場に国産メーカーとして参入し、一般家庭だけでなく公共施設にも多数の導入実績を持つ「タスカル」シリーズ。座高や取り付ける階段の幅、昇降速度など利用者のことを考え抜いて設計・製造する商品は屋内・屋外や直線・曲線など、タイプ別に豊富なラインナップを揃え、レールの出寸がわずか10cmという収納性に優れた商品もある。介護保険を適用したレンタルなら月々の利用コストを安価に抑えられ、オプションで保守メンテナンスプランも用意されているから安心だ。
「一番大事な安全を確保した上で、いかに日本人、特に小柄な方が多い高齢者の体格や生活環境に合った商品を作れるかを追求しています」(八木澤社長)
平成20年度から新製品が継続的に「栃木県フロンテア企業」の認定を受ける「タスカル」シリーズは、「介護対応車いす用段差解消リフト」で昨年(令和5年)度の「とちぎサステナブル・フロンテア企業」にも認定された。日本人の4人に1人が75歳以上の「後期高齢者」となる「2025年問題」が迫る中、高齢者とその家族の快適な暮らしを提供するだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献する福祉機器のトップブランドに集まる期待は大きい。
■タスカルショールーム宇都宮
アクセス:JR宇都宮駅から徒歩15分、東武宇都宮駅から徒歩10分
■企業データ
シンテックス株式会社
本社=栃木県さくら市喜連川1114
☎028―686―3311
設立=1971年7月
資本金=5000万円
従業員数=103名
事業内容=機械板金加工・福祉機器の開発製造販売
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