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桜十字と JR九州が共同で福岡に高齢者施設を開発



 首都圏はじめ関西、九州で「ホスピタルメント」の名称で10数ヵ所の有料老人ホームを展開する株式会社桜十字(本社・熊本県、梶正登社長、従業員750名)と九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、11月11日、2024年1月の開業を目指して福岡市「簀子小学校跡地活用事業」の工事に着手したと発表した。同事業では地域の賑わいや魅力づくり、災害対策、安全安心の拠点とすべく、病院、高齢者施設、芝生広場、体育館等からなる開発をすすめ、桜十字は同一建物内に桜十字大手門病院を併設した65室の有料老人ホーム「ホスピタルメント大濠公園」を開設する。


 JR九州の子会社JR九州シニアライフサポート株式会社は、168室の自立型有料老人ホーム「SJR大手門」を開設する。


 高齢化に伴う乗客数の減少や所有不動産活用を背景に鉄道各社は2010年代前半から高齢者施設の建設・運営に力をいれている。JR北海道は札幌を中心に5棟のサービス付高齢者向け住宅を展開するほか、JR西日本は今年8月兵庫県西宮市に介護付有料老人ホーム「チャーム西宮上ヶ原」(60室)をオープンした。


 南海電鉄も2013年に90室の有料老人ホームをオープン。そして、鉄道系介護施設の先駆けとも言えるのが2010年に京王電鉄の子会社京王ウェルシィステージ株式会社が東京都世田谷区にオープンした全146室の介護付有料老人ホーム「アリスタージュ経堂」。経営母体が鉄道という社会的信用力とグループの株式会社京王プラザホテルで腕を麾いたスタッフが提供するレストランの食事が入居者に好評だ。

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