太平洋シルバーサービスが運営する介護付有料老人ホーム「シルバーシティ」が実施しているこだわりのサービス
東京都内で8ホームの介護付有料老人ホーム「シルバーシティ」シリーズを運営する株式会社太平洋シルバーサービス(本社・東京都武蔵野市)は、今年度より全ホームで提供するお茶のすべてを、静岡市清水区の村上園が自園自製する無農薬・有機栽培の茶葉に切り換え、ご入居者から好評を得ている。
きっかけは、同社の奥谷直澄社長と村上園の村上倫久園主の出会いから。奥谷社長は村上園のお茶の美味しさと、とことん消費者を第一とする村上園主の仕事ぶりに感銘を受け、ご入居者の健康への配慮はもちろん、その「まろやかでやさしい味」を皆で分かち合おうと全ホームでの採用を決めたものだ。
奥谷直澄社長(左)と村上倫久園主
もともと、ある農薬事故をきっかけに農薬は怖いものと認識していた村上園。転機は1974年に訪れる。当時、ベストセラーとなった有吉佐和子氏の著書「複合汚染」に「茶畑から私たちの茶の間に入るまでに、農薬を洗い落とす作業があるだろうか」との記述があったこと、さらに「無農薬のお茶をつくってほしい」という神奈川の消費者グループからの強い熱意を受け、その時から無農薬・無化学肥料でのお茶栽培を開始した。当時、それはかなりの非常識といわれたが、試行錯誤を重ねるうちに出会ったのが「BMW農法」だ。
「BMW農法」とは、B:バクテリア、M:ミネラル、W:ウォーターの略。山の天然水と岩石・土壌菌、有機物を入れて作ったミネラル豊富な生物活性水や完熟堆肥を茶畑にまくことで、微生物豊富なフカフカの土壌になり、ミネラル・栄養価の高いお茶が育つという農法だ。
その年の自然や天候がそのまま、味や香り、色に表れるので、自然が作った「今年の味」を楽しめると村上園のお茶のファンも年ごとに増えているという。
遥かに富士山を望む村上園の茶畑。村上園のお茶は「まろやかでやさしい味」。
このように、ご入居者の健康に配慮し、食事はもちろん、日々のお茶にもこだわる同社は、北海道・釧路の炭鉱を起源とする1920年創立の太平洋興発株式会社の出資により、介護保険制度が施行される以前の1984年4月に設立。その当時より、高齢者が住み慣れた土地で心豊かに暮らせるホーム作りとその運営を志し、現在国が推進する「地域包括ケアシステム」を具現化してきた介護付有料老人ホームの老舗。ご入居者1.5人に対し職員1人(法定基準3:1の2倍)※という手厚い人員配置を堅持し、その人らしさという個性に寄り添い、ご入居者お一人おひとりの「○○したい」を叶えるオーダーメイドの対応を行っている。
来年11月、その第1号館「シルバーシティ哲学堂」が開設40周年を迎える。
※シルバーシティむさしの欅館は2:1
村上園のお茶でご入居者の心も和む
[問い合わせ]
株式会社太平洋シルバーサービス
本社=東京都武蔵野市境南町2-8-19
℡=0422-34-1636
設立=1984年4月
資本金=2500万円
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